なぜ、貯まっても終わりが来ないのか
目標額を決めずに貯めると、いくら貯まっても「まだ足りないかもしれない」が残ります。 比べる相手が「不安」で、不安には上限がないからです。100万円貯まれば200万円が気になり、 200万円貯まれば老後が気になる。増やす方向にだけ動いていると、止まる地点が来ません。
止まる地点をつくるのは金額ではなく、用途です。何のために、いつまでに、いくら。 この3つが入ると、残りは自由に使えるお金だと自分で言えるようになります。
何を見れば「自分の場合」が分かるのか
必要なのは5つです。金額を決める前に、いまのお金に名前を付けるところから始めます。
01名前のついていないお金は、いくらか
残高の全部が自由に使えるわけではありません。生活費、来年の税、車検、更新料——先に用途が決まっている分を引いた残りが、まだ何にも割り当てられていないお金です。多くの人は、この金額を知らないまま「使っていいのか」を悩んでいます。
02これから確実に出ていく、大きいもの
毎月の支払いではなく、年に一度や数年に一度のもの。保険、税、帰省、家電の寿命、住まいの更新。忘れられやすく、金額が大きく、時期がある程度決まっています。ここを置くと、残高の見え方が変わります。
03収入が止まったとき、何ヶ月もつか
「いくら残すか」に一律の正解はありません。決められるのは、いまの固定費で何ヶ月分かという事実だけです。何ヶ月分を持っていたいかは、仕事の変えやすさや家族の状況によって人ごとに違います。
04やりたいことの側にある、理由と条件
金額と時期だけでは決められません。なぜしたいのか、誰としたいのか、いつまでならできるのか。「40歳までに」「親が元気なうちに」のような条件は、金額と同じくらい判断を左右します。
05使わなかった場合に、何が起きるか
使わなければお金は残ります。残るものと引き換えに、その時期にしかできなかったことが過ぎていきます。どちらも失うものがある、という形で並べます。
貯め続けることにも、代金がある
使えば残高が減り、選び直せる余地も減ります。使わなければ残高は守られ、その時期にできたはずのことが過ぎます。どちらを選んでも、支払うものがあります。
お金は増やすこと自体が目的ではなく、やりたいことを現実にするための条件です。 条件が足りているのに使えていないなら、それは貯め方の問題ではなく、見えていないことの問題です。
Signalarityでは、こう捉える
やりたいことを、金額と時期だけでなく理由や条件と一緒に置けます。置いた時点では計算は変わりません。 本人が予定にすると決めたときだけ、この先の残高と重ねて「その時どうなるか」を見せます。 決めた後は、実際にどうだったかを次の判断へ戻します。現在は招待制の限定テスト中で、費用はかかりません。